- 日時 : 2001年01月23日(火) 13:40〜17:40
- 場所 : 地球シミュレータ研究開発センター(浜松町) 会議室
- 出席者:
- 林 康晴 (日本電気)
- 岩下 英俊 (富士通)
- 神谷 幸男 (富士通)
- 片山 博 (日本電気)
- 升本 順夫 (東京大学)
- 三浦 謙一 (富士通)
- 三好 甫 (地球シミュレータ研究開発センター)
- 村井 均 (日本電気)
- 中村 孝 (航空宇宙技術研究所)
- 中尾 雅弘 (三菱重工)
- 岡部 寿男 (京都大学)
- 坂上 仁志 (姫路工業大学)
- 妹尾 義樹 (日本電気)
- 新宮 哲 (日本原子力研究所)
- 末広 謙二 (日本電気)
- 末安 直樹 (富士通)
- 津田 義典 (日本原子力研究所)
- 横川 美津夫 (日本原子力研究所)
- 渡辺 国彦 (核融合研究所)
- 阿南 順久 (横浜国立大学)<オブザーバー>
- 廣澤 治人 (神戸日本電気ソフトウェア)<オブザーバー>
- 林 満 (国立天文台)<オブザーバー>
- 秦 万美子 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
- 高橋 由香 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
以上24名
- 配布資料
- 第24回HPF合同検討会議事次第(事務局)
- 第23回HPF合同検討会議事録(案)
- HPF推進協議会の設立について(案)
- 前回議事録確認
特になし。
- 検討議事
- HUG発表について
- ベクトル並列計算機用HPFコンパイラ HPF SX V2の実装と評価 (村井氏)
- 規則問題では、概ね良い結果を得ており、性能はMPIに匹敵する。
- 不規則問題への対応を今後の課題と考えており、HALOやINDIRECT分散を検討している。
- HPF/SX V2によるベンチマーク (末広氏)
- HPF BENCHは、asisとした。 => 真面目な取り組みが評価できる。
- 実行時ライブラリのチューニングが不足しているように思える。
- Implementation of a Fast Integer Sorting Library on VPP Parallel Vector Supercomputers (岡部氏)
- プログラムはHPFに似た記法で記述し、VPP Fortranに自動的に変換し、測定した。
- 今後、推進協議会としては、NAS Parallel BMTに真剣に取り組むべきだと思う。
- SX-5マルチノードシステム上のCFDコードのHPF性能 (横川氏)
- 地球シミュレータに向けて、階層的プログラミングモデルを検討した。
- ノード内を自動並列に任せノード間をHPFで記述するより、すべてをまとめてHPFで記述したほうが性能が良かった。
- Product-Runに向けては、入出力性能の向上がさらに必要とされると思う。
- A Comparison of HPF and VPP Fortran: How it has been used in the Design and Implementation of HPF/JA Extensions (岩下氏)
- HPFとVPP Fortranの設計哲学の違いを紹介した。
- Integration and Performance Issues with the Implementation of HPF Intrinsic Functions (岩下氏)
- HPF_LIBRARYとF95の組込み手続の実現を目的としている。
- 引数の再マッピングは、必要に応じて行なう仕組みとなっている。
- 国産3社コンパイラのHPF性能と互換性 (坂上氏)
- 3次元流体コードと2次元静電粒子コードを使って比較した。
- プログラムの記述レベルを、DIST(データ分散)、IND(プログラム分散)、SHAD(シャドウ)、LOC(LOCAL)の4段階に分けた。
- 3次元流体コードにおいては、SX-4,SX-5,SRではDISTレベルで十分な性能が得られ、VPPではLOCレベルが必要だった。
- 互換性に関しては、LOCAL指示、SHADOW指示、引用仕様(interface block)、F77手続の呼出し、乱数生成、時間計測などで不統一が見られた。是非統一して頂きたい。
- HPF Programming for Dusty Plasma Simulation Code (渡辺氏)
- 分散並列処理においては、乱数発生がますます重要なテーマとなっている。
- HPFプログラムは、多くのメモリを必要とする場合があり、実行終了直前にメモリ不足で止ることもある。止らないシステムを考えて欲しい。
- Parallelization of Shallow Water Model with HPF (升本氏)
- HPFユーザをスキル毎に分類した場合、初心者が少なく健全なピラミッドを形成していない。このことが、HPFの発展を妨げている。
- MPIと比べると、HPFでは小さなハードルが沢山ある。MPIは、最初の大きなハードルを超えると、どうにかなる。
- Parallelization of a Cartesian CFD Code in High Performance Fortran (中尾氏)
- 出来上がったアプリをHPF化するのは、大変な作業である。最初からHPFを意識してコーディングすればどうにかなる。
- 最初の試みで処理時間が増えることは、HPFを初めて使うユーザにとって、大きなハードルである。
- Optimization of Element-by-Element FEM in HPF (阿南氏)
- 非構造格子問題の並列化効率の向上に取り組んでいる。
- HALO機能の実現を望む。HALOに対するreductionの必要性は判らない。
- HUG2000特集号について (妹尾氏)
- HUGでの発表を、米国論文誌に投稿する話が進んでいる。
- 今後のJAHPFの展開について (妹尾氏)
- HPF推進協議会を設立したいと考えている。
- 4月の総会に向けて準備を進めていきたい。
- 事務連絡
以上