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日時 : 2000年7月7日(金)13:00〜16:00
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場所 : 財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室
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出席者:
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林 康晴 (日本電気)
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岩下 英俊 (富士通)
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神谷 幸男 (富士通)
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片山 博 (日本電気)
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升本 順夫 (東京大学)
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松元 亮治 (千葉大学)
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三好 甫 (地球シミュレータ研究開発センター)
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村井 均 (日本電気)
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名雲 靖 (日立製作所)
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中村 孝 (航空宇宙技術研究所)
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中尾 雅弘 (三菱重工)
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岡部 寿男 (京都大学)
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坂上 仁志 (姫路工業大学)
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左近 彰一 (日本電気)
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妹尾 義樹 (日本電気)
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末広 謙二 (日本電気)
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末安 直樹 (富士通)
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廣沢 治人 (日本原子力研究所)<高橋 正樹 代理>
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津田 義典 (日本原子力研究所)
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横川 三津夫 (日本原子力研究所)
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渡辺 国彦 (核融合研究所)
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秦 万美子 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
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高橋 由香 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
以上23名
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配布資料
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第23回HPF合同検討会 議事次第
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第22回HPF合同検討会 議事録(案)
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NALコード抜粋(中村)
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Call for submissions HUG2000
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JAHPFの今後の活動についての提案(妹尾、坂上)
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前回議事録確認
特になし。
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検討議事
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浅水波モデルのHPFによる並列化(升本)
2次元の流速と水深の時間変化を計算する、 3次元高解像度モデルのエッセンス部分のHPF化。
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問題サイズ
121×41の格子点(経度×緯度)
240秒/ステップで一日分(360ステップ)
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データ分割
経度方向を分割。
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マシン : SX4B (2PE)
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Case 1 : distributeで配列をBLOCK分割した場合
f90 4.67
HPF(1PE)9.19
HPF(2PE)9.94
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配列のサイズがまちまちなので、単純にBLOCK分割すると、 リモートアクセスが発生するからではないかとの考察に基づ
き、Case2へ。
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Case 2 : ALIGNを用いてリモートアクセスが発生しない様に した場合
HPF(1PE)7.19
HPF(2PE)4.78
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サイズが小さすぎて、ベクトル化されると並列化のオーバヘッ ドだけが見えているのではないか。(妹尾)
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オーバヘッドの分析/見積りはお手伝いさせて頂く(妹尾)
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最新のツールだとサブルーチン毎にデータ転送の情報など が取得できる。(ループ毎の情報採取は現在実装中)(妹尾)
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CFDコードのHPF化(中尾)
前回の続編
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マシン : Cenju3 128PE 63MB/PE
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3Dではメモリ不足なので2D直交格子とした。
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表面座標← 分散
格子点座標← 全コピー
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前回は、2PE以上では動作しなかったが、原因は、 主要部以外に挿入したsingle指示文を呼び側と呼ばれ側との両方に指定していた事のようだ。
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複数台で動かしてもSpeedupは見られなかった。
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並列化したいループ中に手続呼出があるので 並列化されていないと思われる。
現在は、特殊な形で記述しないと手続呼出を含むループは 並列化できない。(妹尾)
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交点の数をappend していき後でマージしたいが、 プロセッサ毎にappendする要素数は異なる。
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各プロセッサ毎に全領域を確保するやり方では データサイズが大きくなってくると無理では?
巨大サイズでの実行が最終目標であることを 念頭においたプログラミングをしなければ意味がない。(渡辺)
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あらかじめプロセッサあたりの上限を見積り、領域を 確保するのが現実的な解か?
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最終的には格子点座標も分散したい。
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最後のマージのコストがどうなるか?
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コードをかして頂ければ、NECがSX上で評価を行っても良 い。(妹尾)
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HUG2000への投稿について
論文をJAHPFから10件程度は出したい。
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ベンダー3社は、2本ずつ
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岡部、渡辺、升本さん他
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誰かが管理する必要があるのではないか。(三好)
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JAHPFとして岡部さんに取りまとめをお願いする。
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JAHPF体制変更について
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HPFを普及させるためには、ビジネスマインドを持って、 計画的/組織的な活動を行う必要がある。
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新たに、計算機センターに影響力のあるユーザ やコンパイラ開発に意思決定のできるベンダーを委員とするHPF推進委員会を設置し、従来のJAHPFは、そ
の技術WGとして 位置づけ、推進委員会の指示のもと活動を行う。
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新委員会を3ヶ月後をめどに開催。
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HUG2000で、新体制のアナウンスと会員募集を行う。
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会員のクラス分けに関して
技術WGの会員を義務を負い、それなりの特典を得られる 会員とそれ以外の会員にクラス分けする?
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はじめからクラス分けするのではなく、各プロジェクトご とに義務と特典を明確化し、参加してもらうのが
良いのではないか。
特典の例としては、旅費やマシンタイム、コンパイラの β版前だしなどが、義務の例としては、プログラムのHPF化やその発表などが
あげられる。
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MPIやOpenMPにはフリー版があるが、HPFは?
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Adaptorなど、幾つかあることはある。情報が、共有されていないのが問題。(岡部)
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実際使うには、ある程度のノウハウが必要。 ノウハウの蓄積しまとめる必要あり(片山)
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Cenju版HPFはフリーで出しても良いのでは?
このままでは、HPFはもちろんHPC自体が衰退してしまう。
手近なPCクラスタなどで動かせる環境が作れるのと 作れないのとでは 全然すそのの広がりが違うのではないか。
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基本的な方針としては、委員会での要請に基づき、 各ベンダーが判断する。
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ユーザアプリケーションのHPF化(中村)
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new変数を全て書かかなければならないのは非常に面倒
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VPP Fortranから指示行を自動的に変換してHPF化することはできないか?
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並列化ループから呼び出されたサブルーチン中での並列化 という多重並列化を行いたい。
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事務連絡その他
次回は、HPF推進委員会の結果を受けて決定
以上