第22回 HPF合同検討会 議事録

  1. 日時 : 2000年04月21日(金) 13:00〜16:30

  2. 場所 : 財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室

  3. 出席者: 以上24名

  4. 配布資料
  5. 新規会員紹介
    津田義典氏(地球シ)が新規入会された。ユーザ会員として参加。

  6. 前回議事録確認
    特になし。

  7. 検討議事
    1. 核融合科学研究所におけるシミュレーション(コードのHPF化)(渡邉氏)
      • MHDや粒子シミュレーション等の手法を用いたプラズマのシミュレーションを行なっている。
      • このシミュレーションには、次のような特徴がある。(1)粒子数が変化する。(2)密度がかなり異なる。(3)粒子数が非常に多い。
        → (1),(2)の特徴はHPF化を困難にしている。

    2. 自己重力磁気流体コードのHPF化について(松元氏)
      • 陽的差分法にもとづく電磁流体コードの並列化を行なっている。
      • MPI版およびVPP Fortran版があり、プロダクションランしている。
      • マトリックスソルバでは、局所ILUを用いている。
      • HPF化の方針は次のとおり。(1)磁気流体コードのエンジン部分から始める。(2)次に、局所ILU法に着手する。(3)千葉大学のSR8000を利用する。

    3. CFDコードのHPF化(中尾氏)
      • 3DコードをHPF化するとメモリが足りない。→ 2Dでトライした。
      • 全体で60ルーチンあるが、9ルーチンだけをHPF化した。
      • 交点検索ルーチンで、各PEでの検索結果を一つにまとめる良い方法がなかった。
        → プロセッサ向けの次元を加え、2次元化する必要がある。

    4. LESコードのHPF化について(NAL:中村氏)
      • 乱流コードである。NWTでは、ピーク比40%の性能を達成している。
      • INDEPENDENTループが非常に大きく、名前を指定するNEW指示が現実的ではない。 デフォルトでNEWであって欲しい。

    5. 富士通HPFでの性能チューニング(岩下)
      • 以下のような質疑があった。
        • DO文にASYNC指示したいが?
          → HPF/JAでは許していない。FORALL文を使って欲しい。
        • NEW(DO変数)と書かせるのは人間的ではない。何も指示しないとDO変数は常にNEW変数として欲しい。
          → INDEPENDENT内のDO変数はデフォルトNEWとし、さらに非NEW指示ができれば良い。
        • INDEPENDENTループ内のスカラ変数も同様にNEW指示を省略したい。
          → ベンダ側の宿題とする。(妹尾)
        • スカラ転送部分を書き換えずに高速化する方法はないか?
          → ない。Reflect型通信のパターンマッチング生成が今後の課題である。

    6. HUG2000への対応について(妹尾氏)
      • 日時場所が決定した。
      • Abstractの締切りは、7月下旬となる。

    7. JAHPFの今後の進め方について(妹尾氏)
      • HPFを広げるための事業的活動が必要とされる。
      • 活発な議論が繰り広げられた。アクションアイテムは次のとおり。
        • 議長を中心として、今後のJAHPFの進め方に関する素案を作成する。
        • HUG2000で、各ベンダーが製品に関するプレゼンテーションを行なう。

  8. 事務連絡


以上