- 日時 : 2000年04月21日(金) 13:00〜16:30
- 場所 : 財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室
- 出席者:
- 林 康晴 (日本電気)
- 岩下 英俊 (富士通)
- 神谷 幸男 (富士通)
- 小林 篤 (日立製作所)
- 松元 亮治 (千葉大学)
- 三好 甫 (地球シミュレータ研究開発センター)
- 水見 俊介 (日立製作所)
- 中村 孝 (航空宇宙技術研究所)
- 中尾 雅弘 (三菱重工)
- 布広 永示 (日立製作所)
- 太田 寛 (日立製作所)
- 岡部 寿男 (京都大学)
- 坂上 仁志 (姫路工業大学)
- 左近 彰一 (日本電気)
- 妹尾 義樹 (日本電気)
- 新宮 哲 (日本原子力研究所)
- 末広 謙二 (日本電気)
- 末安 直樹 (富士通)
- 高橋 正樹 (日本電気)
- 津田 義典 (日本原子力研究所)
- 横川 美津夫 (日本原子力研究所)
- 渡辺 国彦 (核融合研究所)
- 秦 万美子 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
- 高橋 由香 (高度情報科学技術研究機構)<事務局>
以上24名
- 配布資料
- 第22回HPF合同検討会議事次第(事務局)
- 第21回HPF合同検討会議事録(案)
- 自己重力磁気流体コードのHPF化について(松元氏)
- 富士通HPFでの性能チューニング(岩下氏)
- 新規会員紹介
津田義典氏(地球シ)が新規入会された。ユーザ会員として参加。
- 前回議事録確認
特になし。
- 検討議事
- 核融合科学研究所におけるシミュレーション(コードのHPF化)(渡邉氏)
- MHDや粒子シミュレーション等の手法を用いたプラズマのシミュレーションを行なっている。
- このシミュレーションには、次のような特徴がある。(1)粒子数が変化する。(2)密度がかなり異なる。(3)粒子数が非常に多い。
→ (1),(2)の特徴はHPF化を困難にしている。
- 自己重力磁気流体コードのHPF化について(松元氏)
- 陽的差分法にもとづく電磁流体コードの並列化を行なっている。
- MPI版およびVPP Fortran版があり、プロダクションランしている。
- マトリックスソルバでは、局所ILUを用いている。
- HPF化の方針は次のとおり。(1)磁気流体コードのエンジン部分から始める。(2)次に、局所ILU法に着手する。(3)千葉大学のSR8000を利用する。
- CFDコードのHPF化(中尾氏)
- 3DコードをHPF化するとメモリが足りない。→ 2Dでトライした。
- 全体で60ルーチンあるが、9ルーチンだけをHPF化した。
- 交点検索ルーチンで、各PEでの検索結果を一つにまとめる良い方法がなかった。
→ プロセッサ向けの次元を加え、2次元化する必要がある。
- LESコードのHPF化について(NAL:中村氏)
- 乱流コードである。NWTでは、ピーク比40%の性能を達成している。
- INDEPENDENTループが非常に大きく、名前を指定するNEW指示が現実的ではない。
デフォルトでNEWであって欲しい。
- 富士通HPFでの性能チューニング(岩下)
- 以下のような質疑があった。
- DO文にASYNC指示したいが?
→ HPF/JAでは許していない。FORALL文を使って欲しい。
- NEW(DO変数)と書かせるのは人間的ではない。何も指示しないとDO変数は常にNEW変数として欲しい。
→ INDEPENDENT内のDO変数はデフォルトNEWとし、さらに非NEW指示ができれば良い。
- INDEPENDENTループ内のスカラ変数も同様にNEW指示を省略したい。
→ ベンダ側の宿題とする。(妹尾)
- スカラ転送部分を書き換えずに高速化する方法はないか?
→ ない。Reflect型通信のパターンマッチング生成が今後の課題である。
- HUG2000への対応について(妹尾氏)
- 日時場所が決定した。
- Abstractの締切りは、7月下旬となる。
- JAHPFの今後の進め方について(妹尾氏)
- HPFを広げるための事業的活動が必要とされる。
- 活発な議論が繰り広げられた。アクションアイテムは次のとおり。
- 議長を中心として、今後のJAHPFの進め方に関する素案を作成する。
- HUG2000で、各ベンダーが製品に関するプレゼンテーションを行なう。
- 事務連絡
- 次回JAHPFは,2000年7月7日(金) RIST中目黒にて。
以上