第19回 HPF合同検討会 議事録

  1. 日時 : 1999年07月14日(水) 13:00〜16:30

  2. 場所 : 財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室

  3. 出席者: 以上24名

  4. 配布資料
  5. 前回議事録確認
    特になし。

  6. 検討議事
    1. 3次元非構造格子のデータ並列オーダリングに関する研究 (奥田氏)
      • EBEスキームのプログラムのHPF化およびVTクラスタでの実行が報告された。
      • FEMは、性能が接点番号付けに強く依存する。
      • VTクラスタ(alpha@600MHz x 16台)上でDigital FORTRAN 90を利用した。
      • 簡単なプログラムで計算時間を測定したが、不可解な結果であった。
      • 配列全体でなく、配列要素を集計変数にしたいという要望がある。
        → この例では、NELのループで配列全体のreduction(sum)が適用できるはず。
      • 要素の間接アクセスのコストを抑えるためにtime-step間でindirect-listが 変化しないという特性を利用する必要がある。

    2. WG2(ユーザアプリ)進捗状況報告 (坂上氏)
      • ベンチマーク(カーネル)コードの性能評価に関しては、ベンダ側で行なって欲しい。
      • ユーザコードに関しては、ユーザ主体でHPF化および性能評価を行なう。
      • 京大等のアカウントをRISTと協議の上取得する方針とする。
      • チューニングできる環境が整っていない場合は、ベンダーのきめ細かなサポートが 必要であり、対応して欲しい。
      • 現在候補となっているアプリは、3件である。
        → 自己重力を含めたMHDを加えて欲しい。(松元氏)

    3. HPF動作環境の標準化について (岡部氏)
      • 本来の言語仕様に実装依存の部分があり、標準化が必要とされる。
      • 性能まで含めた移植性が求められる。
      • 実行環境等も含めた広義の言語仕様に関しても、統一をお願いしたい。
        → ベンダー各社は、これらの問題/要望への回答を用意すること。

    4. NAS Parallel ベンチマークのHPF化について (太田氏)
      • NAS Parallel ベンチマーク(EP,CG)のHPF化が報告された。
      • 分散対象となる変数が無い場合、ループ分散を直接的に指示したい。
      • デフォルトをnewとする仕組みが欲しい。
      • EPでは、性能がMPIよりHPFのほうが数%良かった。
      • 間接参照が分散次元に現れないようにする工夫が有用である。
      • CGでは、性能がMPIよりHPFのほうが20〜73%良かった。 ベクトル長が長くなるためだと思われる。

    5. 広報活動について(秦氏)
      • 「High Performance Fortran 2.0 公式マニュアル」の発行を、アナウンスした。
        • 新聞発表(日本工業新聞 7月6日付け)
        • 各種メーリングリスト(hpc-announe,swopp他)
        • 学会誌書評 (予定)
        • 各メーカのユーザー会 (予定)

  7. 事務連絡


以上