第15回 HPF合同検討会 議事録

  1. 日時:1998年7月8日(水)13:00〜16:30

  2. 場所:財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室

  3. 出席者: 以上25名

  4. 配布資料
  5. 新規会員紹介
    高橋 正樹氏(地球シミュレータ研究開発センター)が紹介された。 ユーザ会員として参加。

  6. 検討議事
    1. WG1報告(太田)
      • HPF2.0日本語訳が完成し、出版する予定である。
      • HPF/JA仕様は、最後の詰めの段階。

    2. WG2報告(末安)
      6/2に、公式Webページ公開。内容は、
      • 議事録
      • 仕様
      • プレゼンテーション
      英語ページもあり。

    3. WG3報告(坂上)
      新たに2本のベンチマーク。
      今のところ、分野がプラズマに片寄っている。FEMのコードなども欲 しい

    4. HPFベンチマーク(水見)
      • 3次元粒子コード(プラズマ解析、差分法)
        • 粒子配列での分割による並列化を選択(格子配列は重複して持つ)
        • 粒子の数は少ない(格子当り3つぐらい)
        以下質疑応答
        • 場の計算のないコード。 簡略化しすぎ(完全並列でリダクションもない)
        • 多次元の場合、格子当りの粒子数は一般的に少ないの で、メモリ効率を考えると本当は格子で分割したい。
          その場合、粒子番号でループを回すと、 格子はリストアクセスなのでベクトル化しても速くな らない
          →格子で回せばええんやないか(粒子は最悪全コピー)
          →プログラムの書き換えが必要

      • MAXWELソルバ(2次元電磁波解析、FFT)
        • FFT→場の計算→逆FFTの時間発展ループ
        • FFTは1次元目、場の計算は3次元目で分割するため転置 のデータ転送が入る。
          →場の計算は、1次元目の添字に関して複雑なループが 幾つかはいるため。
        以下質疑応答
        • ALL COPYデータやNEW変数に関して、JA標準の書き方を ベンダ側が提示する必要あり。

    5. HPFベンチマーク(その1、その2)の考察(岩下)
      • モジュール変数の再マッピング
        仕様上は可能だが性能が出ないので、現状では異なるマッピ ングの配列を2つ用意して、コピーした方が良い。
        →ベンダーで、RANGE指示文のような、性能向上のための仕様 をまとめ、次回提示する。
      • 明示的引用仕様の書き方
        • Interfaceブロックを書く
        • モジュール手続にする。
          →モジュールに、INCLUDE文を書くことで、モジュール 手続にするのがユーザにとっては一番楽。
        • Interfaceブロックを集めたモジュールを作り、それをUSEする
      • 大きさ可変のSHADOW
        書けるが、翻訳時に大きさが分らないので、性能が出しづらい。 REFLECT指示文とセットでなら有効。
      • 逐次手続の並列呼出
        検討中

    6. HPF2.0日本語訳出版について(事務局)
      • 権利関係、費用/収入の取扱い確認
      • 構成は、HPF2.0+公認拡張の日本語訳に、付録として、 HPF/JA1.0をつける。
        →出版に間に合うようにHPF/JA1.0の仕様を固める。
        HPF/JA仕様中には、公認拡張の取捨も入れる。

    7. HUG報告(坂上、妹尾、岡部) 妹尾氏から、HPF User Group Meetingの参加報告があった。

    8. その他
      外部発表予定-(SC98)- (事務局)
      RISTのブースで、JAHPF紹介のパネルを出すことができる。

  7. 事務連絡その他


以上