第13回 HPF合同検討会 議事録

  1. 日時 : 1998年1月14日(水) 午後1:00-4:30

  2. 場所 : 財団法人 高度情報科学技術研究機構(中目黒) 大会議室

  3. 出席者: 以上25名

  4. 配布資料

  5. 新規会員紹介
    柄谷 和輝氏 高度情報科学技術研究機構
    が紹介された。

  6. 検討議事
    1. WG1活動状況報告
      • HPF2仕様書の日本語訳
        公認拡張を含めた和訳が完了した。まだ用語や文体の統一が済んでいないが、 JAHPFのホームページで公開する。
      • HPF/JA言語仕様書
        0.9版が完成した。
        ユーザが評価用のプログラムを記述するには十分ではあるが、 実装側から見るとさらなる検討が必要である。
        著作権表示に問題があれば、妹尾氏に連絡して欲しい。
        前回からの変更点は次のとおり。
        • REDUCTION種別にFIRSTLOCとLASTLOCを取り込んだ。
        • 通信スケジュール再利用の構文を明確化した。
        • REMOTE指示文は、キーワードを変更した。また、機能を縮小した。

    2. WG2活動状況報告
      • HPF2仕様書の日本語訳が加わった。
        今後は、HTML化を進める予定。
      • 外部発表資料を追加したい。
        候補としては、HUG(Santa Fe)、IWIA、SWoPPでのチュートリアルなどがある。
      • JAHPFでのチュートリアルも追加したい。

    3. WG3活動状況報告
      • 荻津氏のCar-Parrinello法プログラムのHPF化(高橋氏)
        • 妥協版(言語仕様を現状の処理系に合わせた)は完成した。
        • 分散されたループからのサブルーチンコール
          ⇒ この例では、ON指示文 + RESIDENT指示文(またはF77_LOCAL外来仕様) を使って記述すると良いであろう。 PUREがあれば、入出力が起きないことが保証されるため、なお良い。

      • HPFによる大規模シミュレーション(高橋氏)
        • 隣接計算のために、シャドウとREFLECT指示文を用いた。
          ⇒ 処理系がスマートなら、REDUCTION節だけで十分だと思う。
        • 隣接でのSend/ReceiveのためにREFLECT指示文を用いた。
        • 粒子の移動はMPIと変らないくらい煩雑なコードとなる。
          ⇒ この例では、HPF化の記述を加えるよりも、抽象度の高い記述のままで 処理系に任せた方がよいのではないか。
          ⇒ この煩雑な処理はソート&再分散を行うライブラリを作れば、それに閉じ込めることができる。


    4. 外部発表について
      • IWIAでの発表について(妹尾氏)
        IWIAで行った発表について、報告があった。

      • 京都大学大型計算機センターでのHPF処理系に関する講演について(岡部氏)
        JAHPFの活動を発表することが承認された。
        協賛にJAHPFを加えることが承認された。

      • HPF User Group Meeting (HUG'98)について(妹尾氏)
        6/25〜26にかけて、ポルトガルで開かれる。
        JAHPFからも参加/発表したいと考えている。

      • 物理学会シンポジウムについて(渡辺氏)
        並列言語の将来像でJAHPFに言及する。


  7.  事務連絡 次回の総会は98年4月8日(水) 1:00-4:30 にRIST(中目黒)で行なう。


以上