- 日時 : 1997年7月2日(水)10時30分〜15時30分
- 場所 : 東京大学山上記念会館
- 出席者:
- 青山裕司(東京大学),
- 林康晴(日本電気株式会社),
- 岩下英俊(富士通株式会社),
- 神谷幸男(富士通株式会社),
- 小林篤(株式会社日立製作所) 記,
- 三好甫(地球シミュレータ研究開発センター),
- 室井ちあし(気象庁),
- 中村寿(高度情報科学技術研究機構),
- 中尾雅弘(三菱重工業株式会社),
- 野方康一(株式会社日立製作所),
- 布広永示(株式会社日立製作所),
- 荻津格(東京大学物性研究所),
- 岡田信(富士通株式会社),
- 太田寛(株式会社日立製作所),
- 坂上仁志(姫路工業大学),
- 左近彰一(日本電気株式会社),
- 妹尾義樹(日本電気株式会社),
- 新内浩介(株式会社日立製作所),
- 末広謙二(日本電気株式会社),
- 末安直樹(富士通株式会社),
- 高橋俊(株式会社日立製作所),
- 高村守幸(富士通株式会社),
- 谷啓二(地球シミュレータ研究開発センター)
- 山崎昇(株式会社富士総合研究所),
- 渡辺国彦(文部省 核融合研究所),
- (事務局)秦万美子(高度情報科学技術研究機構)
以上26名
- 配布資料
- 第10回HPF合同検討会議事録
- 第11回HPF合同検討会議事次第(事務局)
- 第11回HPF合同検討会配布資料一覧(事務局)
- MAXLOC/MINLOCの仕様(案)(太田氏)
- 手続き境界での非同期再配置指示行(林氏)
- 手続き境界での非同期再配置(提案取り下げ)(林氏)
- 通信スケジュール再利用(第2回) (妹尾氏)
- 並列I/Oについて(岡田氏)
- JAHPFホームページについて(高橋氏、末安氏)
- JAHPFの今後の活動方針(たたき台)第2版(妹尾氏、坂上氏)
- HPF仕様の検討議事
- MAXLOC/MINLOCの仕様について
太田氏からREDUCTION指示での種別指定案にMAXLOC/MINLOCを追加した仕様について
説明があり、以下の議論がなされた。
- 比較演算子と異なる指定(FIRSTLOC/LASTLOC)をした場合、結果はどうなるのか。
⇒ユーザミスでエラーとしたい。(ユーザ責任)
- FIRSTLOC/LASTLOCのどちらでもよいという仕様にはできないか。
⇒逐次実行と結果が異なる場合があるのはまずいのではないか。
- FIRSTLOC/LASTLOCを比較演算子から自動で判定できないか。
⇒資料の例では判定できるが一般には関数呼び出し等でコンパイラにはわからない
場合がある。
- 基本的にはFIRSTLOC/LASTLOCはどちらでもよいのではないか。
- FIRSTLOC/LASTLOCのどちらでもよいとした場合、実行が高速になるのか。
⇒実行速度はかわらない。
- 実際に使用知てみないと分からない部分がある。
- ロケーションを求めるのは非常に難しい。
- 多重(多次元)の場合は次元毎に必要か。
- 次回VPP FORTRANの例を紹介してもらう。(岩下氏)
[採決] 将来問題がある場合に再検討するという条件で原案に対して採決を行った。
採決の結果、本案は採択された。(賛成18,反対0、棄権2)
- 手続き境界での非同期再配置について
林氏から以前提案のあった手続き境界での非同期再配置機能案を撤回する旨の報告が
あり、その理由について以下の説明があった。
- 非同期再分散が手続きにまたがって使用可能な使用となったため、提案機能が
非同期再分散で完全に代用可能である
その結果、提案は取り下げと決定した。
- EXTRINSIC(PRIVATE)について
末広氏より提案のあったPRIVATE関数について、仕様としてまだまと待っていない旨の
説明があった。その原因について以下の議論がなされた。
- ユーザが関数をPRIVATEと定義できる条件が明確にできない。
- 機能としては絶対に必要である。(FFT等ではよく使うはず)
- local_pureで代用すると配列コピーのオーバヘッドが問題になる。
- サブルーチンを大きくし、配列コピーのオーバヘッドを隠すことができるのではないか。
その結果、ペンディングとし、9月の仕様決定時にサイド判断することとした。
- 通信スケジュール再利用について
妹尾氏から前回の改訂版の説明があり、以下の議論がなされた。
- アクセス範囲とは添字値かベースからのオフセットか、それとも絶対アドレスか。
⇒絶対アドレスではない。また、宣言寸法一致も条件とすることで添字値とオフセットの
区別をなくしたい。
- 絶対アドレスとした方がアドレスの再計算も省けて高速化できるのではないか。
⇒仮引数等では絶対アドレスが一致するかは判定できないので、絶対アドレスの一致も
確認して高速化するのは仕様ではなく最適化レベルなのではないか。
- independent指示行にon節を記述可能とする拡張を含む提案か。
⇒そうである。
- RESETを記述しなければならない条件がふめいかくである。
⇒資料p2の3条件である。
- 資料p2の3条件が変わらないとはどういうことかを規定する必要がある。
- reductionが存在する場合はgather,scatterの両方が必要。
[採決]記述方法についてはベンダ側でつめること年、採決を行った。
採決の結果、賛成多数で採択された。(賛成18,反対0,棄権4)
- 並列I/Oについて
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岡田氏より内容の説明があり、以下の議論がなされた。
IOPEストライピングの幅はどのように決定するのか。
⇒変更は可能だが基本的には固定的にシステムが側が決定する。
- JAHPFホームページについて
高橋氏より現在のホームページの状況と要望事項について説明があり、
以下の意見が出された。
- HPF Use Meeting参加時の展示内容を掲載してはどうか。
- 仕様書は9月の完成を待つ。
- 議事録の英訳は必要がない
- 第1回〜第3回の説明資料を掲載してはどうか。(ただし、OHP中心だが)
- JAHPFの今後の活動方針について
妹尾氏より、今後の活動方針のたたき台の説明があり、以下の議論がなされた。
- WG3はユーザが中心に活動しないとユーザのoutputがなくなる。
- WG2の活動内容はhomepage管理のみとする。
- 組織形態(案1)ではHPF User Groupの目標(目的)が明確でない。また、
2つの組織を運営するのは大変な労力を要し、結局つぶれる可能性が大きい。
- 作る義務を負う人と使う義務を負う人の他に義務を負わない人が参加することになる。
- 利用技術の促進努力と評価努力義務を負うこととして(案2)を変更してはどうか。
- 評価目的の参加者は批評家になりがちで好ましくない。
- 海外ユーザを巻き込む形にしないと続かないのではないか。
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[結論]
- (案2)を採用。但し、入会規則は今まで通り2つの柱とする。
- HPFをAP開発に用いる努力義務
- HPF/JA処理系開発努力義務
- 1/3の賛成で新規入会を認める。
- WGのいずれかに所属する義務を負う。
- 各WGの委員長は以下の通りとする。
- WG1 : 委員長 太田氏、副委員長 岩下氏,林氏
- WG2 : 現状のホームページ委員が継続する。
- WG3 : 委員長 坂上氏
- 総会は年4回程度とする。
- 事務連絡
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全員参加での仕様の検討は今回で終了する。今後は各WGでの活動を中心とし、次
回総会は10月を予定している。(詳細日程は事務局より連絡)
以上