- 日時 : 1997年4月2日(水)13時00分〜17時00分
- 場所 : 財団法人高度情報科学技術研究機構(中目黒)大会議室
- 出席者:
- 林康晴(日本電気株式会社),
- 岩下英俊(富士通株式会社),
- 神谷幸男(富士通株式会社),
- 片山博(日本電気株式会社),
- 河合伸一(宇宙開発事業団),
- 小林篤(株式会社日立製作所)(記),
- 升本順夫(東京大学),
- 松元亮治(千葉大学),
- 三浦謙一(富士通株式会社),
- 三好甫(高度情報科学技術研究機構),
- 室井ちあし(気象庁),
- 長嶋利夫(株式会社三菱総合研究所),
- 中村寿(高度情報科学技術研究機構),
- 野方康一(株式会社日立製作所),
- 布広永示(株式会社日立製作所),
- 荻津格(東京大学物性研究所),
- 岡田信(富士通株式会社),
- 奥田洋司(横浜国立大学),
- 太田寛(株式会社日立製作所),
- 坂上仁志(姫路工業大学),
- 左近彰一(日本電気株式会社),
- 妹尾義樹(日本電気株式会社),
- 嶋英志(川崎重工業株式会社),
- 末広謙二(日本電気株式会社),
- 末安直樹(富士通株式会社),
- 高橋俊(株式会社日立製作所),
- 高村守幸(富士通株式会社),
- 田中高史(郵政省 通信総合研究所),
- 山崎昇(株式会社富士総合研究所),
- 横川三津夫(動力炉・核燃料開発事業団),
- (事務局)秦万美子(高度情報科学技術研究機構)
以上31名
- 配布資料
- 第4回HPF合同検討会議事録(末安氏)
- 第5回HPF合同検討会議事次第(事務局)
- HPF合同検討会の活動予定について(事務局)
- RANGE指示検討資料(太田氏)
- HPF検討会資料:粒子シミュレーション関連(高橋氏)
- HPF研究会 非構造CFDコードのデータ構造と参考サブルーチン(嶋氏)
- HPF仕様の検討議事
- GEN_BLOCK分散制約緩和の採否について
- 岩下氏からGEN_BLOCK分散の制約とその緩和案について再度説明があり、
最終的な採決を行った。
- 採決採決の結果、制約の緩和案は却下された。(賛成9,反対11、棄権6)
- INDIRECT分散の採否について
- 岩下氏から内容の再説明、太田会員からRANGE指示に関する説明があった。
高橋氏、嶋氏、荻津氏、坂上氏からユーザプログラムでのINDIRECT分散が必要となる
プログラムの説明があり、以下の議論がなされた。
- INDIRECT分散を導入した場合の主な副作用は、INHERIT指示の仮引数に対する
処理とDYNAMIC属性の実引数のサブルーチンリターン後の分散が不明になった場合が
あげられる。
- INDIRECT分散を用いずINDIRECTアクセスを用いればプログラムは記述
できるのではないか。
- 記述可能であっても、記述の容易性がそこなわれる。
- アドレス計算が重いのはINDIRECTアクセスでも同様であり、
INDIRCT分散の副作用ではない。
- INDIRECT分散を採用しても実行速度が遅ければユーザは使用しないのではないか。
- 実行速度が向上するようにベンダ側に働きかける意味でも採用したい。
- ユーザ側はINDIRECTアクセスの実行速度が遅いのでINDIRECT分散により
コンパイラに明示することで速度向上につながると考えている。
- ベンダ側はINDIRECTアクセスの実行速度向上を行うのでINDIRECT分散は
必要ないという考えである。
- 実行時にリストの内容が変化する場合はINDIRECT分散は有効ではないか。
- 議論がある程度出尽くしたところで採決を行った。
- 採決の結果、検討継続となったが、少し時間を置く意味で次々以降に
再検討となった。(賛成7,反対10,棄権13)
- ポインタ、ターゲット属性の分散の採否について
- 岩下氏より内容の再説明があり、第1版での採決を行った。
- 採決の結果、第1版では不採用となった。(賛成0、反対17、棄権13)
- 構造体成分の分散の採否について
- 岩下氏から内容の再説明があり、第1版での採決を行った。
- 採決の結果、ポインタ、ターゲットの分散と同様に第1版では不採用となった。
- (賛成0、反対18、棄権12)
- 非同期データ、非同期再分散について
- 岩下氏より内容の説明があり、以下の議論がなされた。
- コンパイラにより自動で判断できないのか。
- コンパイラでは正確な解析ができない場合がある。
- 採決の結果、次回詳細検討を行うこととなった。(賛成30、反対0、棄権0)
- 非同期代入文について
- 岩下氏から内容の説明があり、次回の詳細仕様の検討について採決を行った。
- 採決の結果、次回に詳細な検討を行うこととなった。(賛成27、反対0、棄権3)
- SHADOW関連機能について
- 岩下氏より内容の説明があり、以下の議論がなされた。
- コンパイラで自動判定ができるのではないか。
- コンパイラで自動判定できるケースもあるが、サブルーチン間等の解析能力が不十分である。
- SHADOW領域を含めて計算する場合はそのSHADOW領域のSHADOWが必要になるのではないか。
- ユーザハンドリングの危険性はあるが、性能を考えた場合必要なのではないか。
- MANUAL指定のないSHADOWはどのような意味を持つのか。
- 次回の詳細仕様の検討について採決を行った。
- 採決の結果、次回詳細検討を行うこととなった。(賛成28、反対0、棄権2)
- JAHPFホームページについて
- 当面、太田氏、末安氏、横川氏、林氏、高橋氏で運営する。
- マシンはRISTより提供していただく方向で検討する。
- 事務連絡
- 次回は4月16日(水)13時から高度情報科学技術研究機構にて開催する。
なお、7回目以降の開始時間は、基本的に13時だが、必要があれば午前からの開始も検討する。
詳細は後日メールで連絡する。
以上