HPFトランスレータfhpf
特徴
fhpfは、HPFプログラムを入力として、Fortranプログラムコードを出力する、
ソース-to-ソースのコンパイラ(トランスレータ)です。出力コードには
MPI1.1 APIに準拠したMPIライブラリの呼出しが含まれます。
fhpfの出力は、ハードウェアやFortranコンパイラやMPIライブラリの種類に依
存しません。任意のFortranコンパイラを使って翻訳し、任意のMPI環境の上で
実行することが可能です。
動作環境
fhpfには、Linux版とSolaris版があります。
fhpfを使ってFortranプログラムを作成する手続と、生成したFortranプロ
グラムから実行可能ファイルを作成する手続を、ここではそれぞれ、HPF翻訳、
Fortran翻訳と呼びます。HPF翻訳、Fortran翻訳、および、プログラムの実行
は、それぞれ別々の計算機で行うことも可能ですし、同じ計算機で行うことも
可能です。
- HPF翻訳のための環境
HPF翻訳を行うには、fhpfをインストールして使用します。fhpfをインストー
ルする計算機は、以下の条件を満たす必要があります。
| Linux版 | Solaris版
|
CPU | Intel IA32系 | SPARC系
|
オペレーティング システム | Linux カーネルバージョン 2.4以降 | Solaris 7 (SunOS 5.7) またはそれ以降
|
- Fortran翻訳のための環境
Fortran翻訳は、通常のMPIプログラムの翻訳と同じです。MPI呼出しを含む
Fortranプログラムが翻訳できる環境を用意する必要があります。使用する
FortranコンパイラはFortran90仕様をサポートしたものが望ましいですが、
FORTRAN77仕様がサポートされていれば制限付きで利用可能です。MPIは、
MPI1.1の仕様範囲を満たしていれば十分です。
- 実行のための環境
プログラムの実行は、通常のMPIプログラムの実行と同じです。Fortran翻訳時
に結合したMPIライブラリが動作する環境を用意する必要があります。fhpfに
付属するソフトウェアは、すべてHPF翻訳環境のためのものであり、実行のた
めの環境にインストールしなければならないものはありません。
配布
fhpfのダウンロードサービスを行っています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
関連資料
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